女性ホルモンが関係する症状には、ガンマリノレン酸がおすすめ

女性ホルモンが関係している体の不調には、ガンマリノレン酸がおすすめです。

ガンマリノレン酸は必須脂肪酸である脂で、ホルモンは脂が原料で作られるからです。脂をきちんと摂らないとホルモンバランスが崩れてしまいます。

ガンマリノレン酸にどのような働きがあるのか。また、どのような症状に摂取するといいのかについて解説します。

女性ホルモンにおけるガンマリノレン酸の働き

女性の体の悩みである、生理痛、生理不順、月経前症候群（PMS）、子宮筋腫は、いずれも女性ホルモンと関係しています。

女性ホルモンには2種類あります。

• 卵胞ホルモン（エストロゲン）：生理を起させる
• 黄体ホルモン（プロゲステロン）生理を止める

スイッチにたとえるなら、卵胞ホルモンがONの役割で、黄体ホルモンがOFFの役割をしています。

生理痛・生理不順・月経前症候群に

ONとOFFが上手くいかないと起こるのが、生理痛です。ガンマリノレン酸は、このONとOFFの調整をしてくれます。

たとえば、女性が無理なダイエットが原因で生理が来なくなるのは、ホルモンの乱れに関係しています

また、アトピーの人はガンマリノレン酸が足りていませんので、ホルモンバランスが崩れていて、生理痛や生理不順が起きやすいです。

生理不順や生理痛、月経前症候群の人は、ガンマリノレン酸を積極的に摂った方がよいでしょう。なお、ヨーロッパやドイツでは、ガンマリノレン酸が生理痛と月経前症候群の医薬品として認可されています。

子宮筋腫に

子宮筋腫はホルモンの乱れにより起こります。

ONとOFFが正常に作用していると、子宮内の古くなった卵子を外に排出したのち、新しい卵子を作ります。

しかし、ONとOFFが上手くいかないと、古くなった卵子をすべて排出していないのに、卵胞ホルモンが働き新しい卵子を作ってしまい、その部分が分厚くコブのようになってしまうのです。この状態が、子宮筋腫です。

子宮筋腫の予防には、ホルモンが正常に作用するようにガンマリノレン酸を摂ることをおすすめします。

女性の更年期障害

日本人の閉経の時期は51歳が平均年齢ですが、最近は平均年齢があがっていて、50代半ば過ぎまで遅くなっています。

健康や美容に対する意識が高まっているので、閉経が遅くなっていると考えられます。

更年期障害の緩和にも、ガンマリノレン酸はおすすめです。

ガンマリノレン酸はホルモンバランスを整えるだけでなく、自立神経の調整も行うからです。自律神経が統括していますので、女性ホルモンが働き、更年期障害の緩和につながります。

更年期障害の緩和には、サプリメントが有効です。

ガンマリノレン酸と妊娠の関係

ガンマリノレン酸は、妊活において女性と男性のどちらにも関係してきます。

その理由は２つあります。

1. 女性ホルモンを調整する
2. 受精しやすくする

１．女性ホルモンを調整する

先述の通り、ガンマリノレン酸は女性ホルモンが正常に働く大事な役割があり、正常な排卵と関係します。

また、ガンマリノレン酸が少ないと、ONとOFFがはっきりしないため、妊娠をしにくくなってしまいます。

２．受精しやすくする

実は、ガンマリノレン酸は女性ホルモンだけでなく、男性の精子の中にも含まれています。精子の中のガンマリノレン酸が、妊娠のしやすさと関係しています。

精子は女性にとっては、外から入ってきた異物です。異物ということは、女性の体は、免疫細胞が働いて精子を攻撃してしまいます。しかし、精子の中にガンマリノレン酸が入っていると、女性ホルモンにとってガンマリノレン酸は異物ではないため、受け入れてもらいやすくなります。

そのため、ガンマリノレン酸がたくさんある精子は、受精しやすいといえます。

「妊娠しないんです」という夫婦は、男性も女性もガンマリノレン酸を摂ったほうがいいでしょう。

ガンマリノレン酸で骨が強くなる

骨とホルモンは、一見関係がなさそうに思うかもしれませんが、骨の新陳代謝にも女性ホルモンが関係しています。

骨の新陳代謝は、１年ほどかけて行われますが、破骨細胞（壊す）と骨芽細胞の（作る）のバランスで新陳代謝をします。

女性ホルモンは、破骨細胞と骨芽細胞の両方に作用します。

この破骨細胞と骨芽細胞のバランスが壊れて、破骨細胞だけが働くと骨がもろくなります。

閉経を迎えると破骨細胞ばかり働くようになるので、骨粗しょう症になりやすいんです。そのため、骨を強くするのにもガンマリノレン酸が必要になります。

ガンマリノレン酸で女性ホルモンを活発に

ガンマリノレン酸は、女性ホルモンの働きと深く関係しています。ガンマリノレン酸を積極的に摂り、女性ホルモンを活発にすることで、様々な女性の体の悩みをサポートしてくれるはずです。