生理痛やPMSの原因と対策

月経困難症とは

月経の直前、またはスタートと共に下腹部痛・腹痛といった痛みの症状が現れ、月経の終了前あるいは終了と共に症状が消える状態を言います。
痛みだけではなく、人によっては吐き気・下痢・頭痛と言った症状が伴う方もいます。
推定患者数は800万人以上という説もある一方で、治療をしっかりしている方はわずか10％程ではないかともいわれています。
中には生理痛がひどく、横になったまま動けなくなるという方も多くいらっしゃいます。

月経困難症の原因

プロスタグランジンという生理活性物質が関係していると言われています。
プロスタグランジンは子宮内膜に多く含まれており、月経時には子宮内膜において、プロスタグランジンが増えます。それが血液中に入ると、痛みを起こす物質を増加させたり、子宮筋を収縮させ生理痛の原因になると言われています。

他にも排卵が原因ではないかとも考えられています。

PMSとは

PMSとは月経前症候群と言い、「月経前に、3〜10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」と定義されています。

＜PMSの神経症状の一例＞
・イライラ
・抑うつ
・不安
・眠気
・睡眠障害

＜PMSの身体症状の一例＞
・腹痛
・頭痛
・腰痛
・むくみ
・乳房のはり
・下腹部のはり

※すべての人に同じ症状がでるわけではありません。

PMSは、少なくとも2周期以上にわたって周期的な症状変動が起こり、月経開始から5～10日目の神経・身体症状に比べ、月経前の症状の強さが30％以上増強する場合、PMSという診断が付けられます。PMSは思春期の女性に多い傾向と言われています。

PMSの原因

女性ホルモンの変動、特に黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下することによって、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因ではないかと言われていますが、確実な原因はいまだ不明という状態です。

PMSの緩和対策とガンマリノレン酸

PMSは、現在も確立された治療法がなく、対処療法がメインとなります。対処療法は薬物治療と非薬物治療に分類されます。
薬物治療は低用量ピルを服用、排卵を抑制する方法、苦痛と感じている体の症状を薬の力で和らげる方法、漢方を用いた方法などがあります。

1. 過度の糖質や塩分、カフェインを控える。
2. バランスの良い栄養摂取を心掛ける。
3. 就寝前のストレッチ体操など、適度な運動をする。

PMSは、女性ホルモンが関わっていることに間違いありません。
ただ単にホルモンの量が少ないから多いからという単純なものではなく、むしろホルモンを受ける側の「細胞の感受性」に問題があるとも考えられます。
一方月経前とそれ以外の時期とで、血液中の脂肪酸構成を比較したところ、月経前の時期にはリノール酸に対するガンマリノレン酸の割合が少なかったという報告もあります。

この結果ガンマリノレン酸の構成要素となるリノール酸からガンマリノレン酸の脂質代謝の異常がPMSの原因になっているのではないかという興味深い推測が出来ます。

PMSの方にガンマリノレン酸を3か月摂取して頂いたところ、約半数の方が生理前のだるさ、腰痛、乳頭の痛みなどの軽減が認められたとのことです。

ガンマリノレン酸は、局所ホルモン「プロスタグランジン」それぞれの役割をバランスよく補うことが出来ます。

PMSと馬プラセンタ

「馬プラセンタがPMSにいい」という情報があるようですが、その情報の根拠は詳しくはわかりません。

プラセンタとは胎盤そのものの意味で、英語でプラセンタと呼びます。

胎盤は、胎児の肺や肝臓、腎臓としての働きやその他、ホルモンのコントロールや免疫機能をつかさどったり、出産までの間、妊娠を維持し、胎児の成長を支えます。その胎盤から抽出され作られるのがプラセンタエキスです。

さまざまな働きを持つ胎盤から作られたプラセンタエキスは、私たちの体に必要な成分を多く含み、健康と美容に働きかける力を持っています。

プラセンタは中国では「紫河車」という名の、催乳・強壮・強精を目的に使われる漢方薬です。また、秦の始皇帝はこれを不老長寿薬として珍重していました。中国では、3世紀ごろの大昔からペーストや軟膏と混ぜて薬用や化粧品に利用し、西洋ではクレオパトラやマリーアントワネットも使用していたと言われています。

「紫河車」の成分がPMSの不快な気分を緩和すると推測できます。

また、馬プラセンタは、ガンマリノレン酸の材料となる酵素の量が、豚プラセンタよりもアミノ酸の量にして296倍です。そのため、馬プラセンタによってガンマリノレン酸の体内製造量が上がることが予想されます。

プラセンタの成分

1.5大栄養素・・糖質・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミンを含み、私たちの体を作るだけでなく、エネルギーとなり代謝を活発にする働きを持っています。

2.成長因子・・・成長因子は肌や身体の細胞の新陳代謝（ターンオーバー）を整えます。

3.酵素類・・・約100種類近くの酵素が確認されており、物質の消化、吸収、代謝、排せつなどの生命の維持に関わっています。

4.核酸・・・・核酸の働きによって正しく新しい細胞が作られ私たちの体は健康が保たれます。核酸が不足すると細胞の新陳代謝が上手く行われなくなり、老化の原因となります。

5.ムコ多糖・・・代表的なものはヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などで、細胞や肌に水分を保持します。

おなかの中の胎児の発育や生命維持に重要な働きをしていたプラセンタは、美容や健康増進などのジャンルで効果を発揮します。

トリプルガンマリノレン酸と馬プラセンタ含有のギュープレミアムサプリメントについてはこちら。

この記事を読んだ人におすすめ